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■「神戸アートアニュアル2002 ミルフィーユ」
日時:10月26日(土)〜11月17日(日)
10:00〜19:00(最終日17:00まで)
※会期中の土日に関連企画を開催
場所:1F/エントランス、KAVCギャラリー
B1/KAVCシアター、スタジオ3、他
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出品作家:稲垣智子、江刺作恵、上瀬奈緒子、黒川淳史、
末森愛、 冨倉崇嗣、西武アキラ、馬場晋作、村井美々
主催/神戸アートビレッジセンター、
KOBE Art Annual Project実行委員会
協賛/アサヒビール(株)、トヨタ自動車(株)
協力/扇町ミュージアムスクエア、Ufer!、MEDIA SHOP
メセナ協議会認定事業
私達は,不安の時代に生きています。
不安から逃れるために、情報を集めようとしても、映像や印刷物という媒体を通
してあふれている情報は、不安なその人個人に向け発信された物ではないため、場合によってはその人をよりいっそうの不安へと駆り立てます。また、逆に個人的なつながりを通
してその不安を解消しようとしても、すぐそこには、個人と個人、個人と社会との距離のたもち方の問題が待ち受けています。不安は、みんなが信じられるような確かな世界観が失われたこと、あるいはその「確かさ」という感覚そのものが得られない事に由来します。テロによって、ついさっきまでそこにあったものが突然姿を消すという事態が象徴的です。
表現に関わる私たちも、当然そうした社会状況の影響を受けます。ただ、そうした特徴的な社会状況に対し、どのような立場で臨むかは様々です。状況から逃避することも、無視することもできますし、また状況そのものをあざやかに切り取って見せて作品とすることもできます。今回、作家の選考に際しては、皆さんに作品ファイルとともに、作者のステートメント、推薦者の言葉を添えていただくよう依頼しました。
それは、この時代に若い世代の作家が何を手がかりにし、それをどのような立場でかたちにしていくのかということをまず知りたいと考えたからでした。寄せられた40を越えるファイルを通
して見えてきたものは、上に述べたような時代の「不確かさ」を感じつつも、それでも自身が頼りとする経験や想像力、五感を駆使し、例えるなら、自分が立っている場所を指し示すことができる、自分にとっての地図を作ろうとしていることが感じられるような作家たちでした。このような模索は、身近にある事物を手がかりに出発し、それを自らのパースペクティヴによって作品化することで作者自身を客体化し、その所在を確かなものとしようとする試みとも読み取れます。そのなかからそれぞれの模索の切り口とその視覚化のされ方が興味深い9名の作家に登場願うこととします。
この展覧会を見ていただくことで、制作を通して積極的に生きていこうとする若い世代の姿勢というものを感じていただければと願っています。
2002年度主任実行委員 児玉靖枝(美術家)
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