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■神戸アートアニュアル2003 Grip
the Gap
2003年10月25日(土)〜11月16日(日)入場無料
(10:00〜19:00 最終日は17:00まで 火曜日休館)
会場:1F/エントランス、カフェ、KAVCギャラリー、
階段、通路 B1/KAVCシアター他
主任実行委員/日下部一司(美術家)
出品作家:※日替わりで来館
石垣陽子、江原里奈、金氏徹平、粂野健太郎、酒井洋輔、田中秀和、浜田暁子、村上直子、森本絵利、山本麻紀子
1. プログラム A 出品作家プレゼンテーション
11月2日(日)15 : 00 -
リハーサル室2(定員70名)参加費無料
作品と作家像を読み深めるため手がかりとなる「アーティストインタビュービデオ」を放映し、個々の作家についての質疑応答と共に、観客との双方向な座談会を展開していきます。
2. プログラム
B ゲストトーク「Grip the Gap」計4回
リハーサル室2(定員70名)参加費 / 一日1000円
※30分前から受付、定員になり次第締め切り
出品作家が選び出した多才なゲストの方々に、ご自身の活動や研究についてお話しいただくと共に、独自の視点からタイトル【Grip the Gap】について読み解いていただきながら、現在の表現について考察していきます。
/ / / / B-1 11月8日(土)14 : 00 - 葛西薫((株)サン・アド、アートディレクター)
/ / / / B-2 11月8日(土)17 : 30 - 佐々木敦(評論家)
/ / / / B-3 11月9日(日)17 : 30 - 須田悦弘(アーティスト)
ゲストプロフィール
◎B-1 11月8日(土)14:00〜 葛西薫 KASAI Kaoru((株)サン・アド、アートディレクター)
1949年北海道生まれ。Mサン・アド、アートディレクター。1982年以来のサントリーウーロン茶をはじめとする、ユナイテッドアローズなどの広告キャンペーン制作の他、映画、演劇(是枝裕和監督『DISTANCE』など)の広告美術、装丁(操上和美写真集『NORTHERN』、村上春樹『村上ラヂオ』など)、空間デザイン(都立つばさ高校『Wisdom
on Wall』など)、ほか活動多数。近作に六本木ヒルズ TORAYA CAFEのための一連のグラフィックワークがある。『葛西薫の仕事と周辺』(六耀社)が出版されている。
◎B-2 11月8日(土)17:30〜 佐々木敦(評論家)
1964年生まれ。評論家、HEADZ代表、音楽雑誌『FADER』編集発行人、数多くのコンサートやCDレーベルのプロデュースを手掛ける傍ら、慶応義塾大学、武蔵野美術大学、東京藝術大学などで非常勤講師も務める。著書として『ex-music』(河出書房新社)、『テクノイズ・マテリアリズム』(青土社)、『(H)EAR
- ポスト・サイレンスとサウンド=アート』(青土社近刊)など。http://www.faderbyheadz.com/
◎B-3 11月9日(日)17:30〜 須田悦弘(アーティスト)
1969年山梨県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。1994年から1999年まで中村哲也、中山ダイスケら数人の作家と共にスタジオ食堂で活動。一見本物かと見まがうほど緻密で繊細な原寸大の木彫の植物を制作。国内外で多数の発表活動を行っている。1993年「銀座雑草論」、2000年「ハラドキュメンツ6
須田悦弘 泰山木」(原美術館)、 2001年「ザ・スタンダード」直島コンテンポラリーアートミュージアム、2002年「水の流れ、水の重なり
〜Settled Waters〜 須田悦弘展」(大山崎美術館)他、パブリック.コレクションも多数ある。
主催/神戸アートビレッジセンター
KOBE Art Annual Project実行委員会
協賛/アサヒビール(株)、トヨタ自動車(株)
協力/Ufer!、MEDIA SHOP
(社)企業メセナ協議会認定事
企画趣旨 かつて、手持ちで撮ったピンぼけ写真を茶封筒に入れ、平気で他人に見せていた私自身の恥ずかしい経験からすれば、今回この展覧会のために応募してくださった53名の方々のファイルは、編集はもとよりよくデザインされた見やすいものばかりでした。しかし、たくさんの資料を拝見しながら、作品は実物を見ないと解らない事とか、添付された文章が作品の内容を伝えるのに役立っているのかどうかなど、こうした書類による判断の難しさについても改めて考えさせられました。資料はどこまで自分をプレゼンテーションできるのでしょう。
通常、展覧会場では「作品」を見ます。しかし私の場合は個々の作品を見るというよりは「展覧会」自体を見ているように思います。もちろん個々の作品の存在が大切なのですが、印象としては展覧会全体の空気を触覚的に感じとっているように思います。作品を見ているつもりが、実は展覧会を見ているんだという実感から今回のアニュアルへの私のスタンスが決まりました。
つまり、個々の作品の展示ではなく「展覧会」を展示するという逆説的な関わりでした。
そのような意味で出品者の選考にあたっては、出品作品を一個一個の素材として考えたいと当初から考えていました。つまり、一つの展覧会を構成するための無個性な素材としてゼロに戻り、そこから何かが立ち上がってくる場としてこの展覧会を機能させたいと思っていたのです。
今回の出品をお願いすることになった10名の皆さんの作品は、外に向かって開かれた素朴且つ完成度の高い素材として興味を持った方々です。応募された資料の中には個人的に興味深い仕事や、心地よい空気をただよわせる何人かの作品が今でも心に残って後ろ髪を引かれる思いもありますが、今回は個々人の作品の主張というよりは、展覧会全体のためのパーツとしての役割を期待しながら、この10名の方々にお願いすることにしました。
展覧会で目指したいものは、この世代の「美術」を鳥瞰することでも「逸材」の紹介でもありません。むしろそうした文脈から外れそうな別の視点を探りたいと考えています。それは「美術」と言う言葉で括るには頼りなく、またはかなく、意味・無意味の反転作用を繰り返すものの有り様を展示する事でもあり、時としてそれが強い磁場を作る事もあるかもしれないという試みでもあります。
一見それぞれの作品は無関係で、共通したテーマを見つけ出すことは困難かも知れませんが、
日常レベルのささいなことが制作の発端になっていると見受けられる点のみが共通点かもしれません。いくつかの無関係な磁石のS極とN極がそれぞれ干渉しあいながら一つの磁場を作り上げるような、そんな緊張感ある展覧会にしたいものです。
2003年度主任実行委員 日下部一司(美術家)
『 Grip the Gap 』というタイトルは出品作家達が紡ぎだした言葉です。
「 空白、隙間をしっかり握る、掴む。」
普段の生活に潜んでいる目に見えなかったり見逃しそうな部分を、私達は逃さず静かに捉える。
そして「美術」という言葉で括るには頼りなく・はかなく、しかし、確かに存在するモノのありようを探る。
10名の出品者が、互いに干渉することで強い磁場を作ろうとする試み、Grip the Gap。
日常のささいな物事が、特別な何かに生まれ変わるイメージの隙間へようこそ。
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