レコメン

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『レコメン』は関西アート人がレコメンドするアイテムを紹介するコラムです。注目のアートスポットや美術書籍など、オススメ情報をお届けします。3ヶ月に一度更新!

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VOL.2
今号のナビゲーター
田中梨枝子さん

『美術鑑賞プログラム 大人の楽しみ方』

DSC06779_1.jpg美術鑑賞方法の一つに、対話を基本とした鑑賞があります。現在、この鑑賞方法を取り入れたワークショップの対象は子どもとするものが目立ちます。ところが、メインは子どもでも、交渉次第で大人も参加できることは意外と知られていません。興味ある鑑賞プログラムを見つけたらまず美術館へ問い合わせてみましょう(ちなみに当館は可)。「参加した所で子どもの中に入って大丈夫かしら…」、そんな心配は無用です。むしろ世代間のギャップを楽しんで、子どもの突拍子もない意見に刺激を受けつつ、感じたこと、考えたことを話し合いましょう。一緒に見る相手が変われば、いつもと違う見え方に気付く、同じ作品でも毎回違う発見がある。それが皆で鑑賞することの醍醐味です。その日その場所に集まった人々と感動を共有してください。大切なのは知識よりも思いやりです。鑑賞を通して作品と人を知り、相手との関係を大切にする会話力を磨きましょう。鑑賞後、工作や描画の時間もあるワークショップなら、今日の気持ちを大切に。きっと思い出の詰まった素敵な作品が出来ることでしょう。大人も楽しめる鑑賞プログラム、興味があれば一度体験してみることをお勧めします。

プロフィール:田中梨枝子(神戸ゆかりの美術館学芸員)
神戸生まれ神戸育ち。展覧会企画、郷土作家調査とともに、親子を対象とした鑑賞プログラムをはじめとする教育普及活動の企画・実践を行う。子どもから高齢者まで世代を問わず対話を基本とした鑑賞に巻き込むのが特技、でも人前に立つのは変な汗が止まらないほど苦手。専門は教育学、美術鑑賞教育。

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VOL.1
今号のナビゲーター 
久慈達也さん 

『KANSAI 大学博物館ガイド』
(大坪覚著/P-Vine Books 2011年9月刊行)

DSC03193.jpeg大学博物館。いかにも敷居が高そうな語感ですが、普段なかなか足を踏み入れる機会がない大学だけに、気軽に立ち寄ることができる博物館は嬉しい存在です。本書は、2009年の『TOKYO 大学博物館ガイド』に続く関西版。大学附属の博物館や資料館に注目した一冊です。取り上げられているのは80件。研究用途で集められた個性溢れる資料群は、各大学の歴史や特徴を如実に物語っています。仏教研究に長い歴史をもつ龍谷大学は、この春仏教の総合博物館として龍谷ミュージアムを開設しましたし、京都精華大学の京都国際マンガミュージアムは漫画読み放題の楽しい雰囲気。キャンパス全体を美術館に見立てる成安造形大の取り組みも興味深い事例です。戦前に活躍したW.M.ヴォーリズの建築を楽しめるのも関西ならでは。紹介されている多くの施設が無料ないし低料金というのも助かります。本書に導かれながら大学に潜む豊かな世界を覗いてみてはいかがでしょうか。それにしても「お城」を持っている大学まであるとは。奥が深いです。

プロフィール:久慈達也(神戸芸術工科大学研究員)
1978年生まれ。「アート&デザイン情報図書館」の運営をしながら、美術とデザイン、ライブラリーの周縁で活動。デザインにおける「着想」をテーマに蒐集/編集した書籍等を展示した「着想のユートピア CURATORIAL LIBRARY」展(2011.10.13〜20)を企画。専門は思想史。収集癖があり、猫好き。http://infolib.kobe-du.ac.jp/

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